もくじ
『大航海時代にわが国が西洋の植民地にならなかったのはなぜか』の電子書籍化の御案内
この本の内容は通説ではほとんど無視されていますが、キリスト教伝来以降ポルトガルやスペインがわが国を植民地にする意志を持っていたことは当時の記録を読めば明らかです。
本の目次を紹介させていただきます。
序章 四百年以上前に南米やインドなどに渡った名もなき日本人たちのこと
第1章 鉄砲の量産に成功したわが国がなぜ刀剣の世界に戻ったのか
・鉄砲伝来後、わが国は鉄砲にどう向き合ったか
・世界最大の鉄砲保有国であったわが国がなぜ鉄砲を捨てたのか
第2章 キリスト教伝来後、わが国に何が起こったのか
・フランシスコ・ザビエルの来日
・フランシスコ・ザビエルの布教活動
・ 最初のキリシタン大名・大村純忠の「排仏毀釈」
・イエズス会に政教の実権が握られた長崎
・武器弾薬の輸入のためにキリスト教を厚遇した大友宗麟
・ 宣教師たちは一般庶民の信者にも寺社や仏像の破壊を教唆した
・武士たちにキリスト教が広まったことの影響
・ 異教国の領土と富を奪い取り、異教徒を終身奴隷にする権利
・ポルトガル人による日本人奴隷売買はいかなるものであったのか
・スペインの世界侵略とインディオの悲劇
・スペイン・ポルトガルの世界侵略とローマ教皇教書が果たした役割
・宣教師たちがシナの征服を優先すべきと考えた理由
第3章 キリスト教勢力と戦った秀吉とその死
・秀吉のキリスト教布教許可と九州平定
・秀吉によるイエズス会日本準管区長・コエリョへの質問
・秀吉はなぜ伴天連追放令を出したのか
・ 伴天連追放令後のイエズス会宣教師の戦略
・スペインに降伏勧告状を突き付けた秀吉
・ 秀吉はなぜ朝鮮に出兵したのか
・サン・フェリペ号事件と日本二十六聖人殉教事件
・イエズス会とフランシスコ会の対立
・秀吉の死後スペイン出身の宣教師が策定した日本征服計画
・宣教師やキリシタン大名にとっての関ヶ原の戦い
第4章 徳川家康・秀忠・家光はキリスト教とどう向き合ったか
・日本人奴隷の流出は徳川時代に入っても続いていた
・家康がキリスト教を警戒し始めた経緯
・家康の時代のキリスト教弾圧
・大坂の陣で、多くのキリシタン武将が豊臣方に集まったのはなぜか
・対外政策を一変させた秀忠
・東南アジアでスペインに対抗しようとしたイギリス・オランダの戦略
・幕府が取締り強化を図っても、キリスト教信者は増え続けた
・家光がフィリピンのマニラ征伐を検討した背景
・幕府はなぜキリスト教を禁止せざるを得なかったのか
第5章 島原の乱
・島原の乱は経済闘争か、あるいは宗教戦争か
・棄教した住民たちが、なぜ短期間にキリシタンに立ち帰ったのか
・島原の乱の一揆勢は原城に籠城して、どこの支援を待ち続けたのか
・島原の乱の一揆勢は、大量の鉄砲と弾薬をどうやって調達したのか
・島原の乱を幕府はどうやって終息させたのか
・島原の乱の後も、わが国との貿易再開を諦めなかったポルトガル
・島原の乱の前後で、幕府がオランダに強気で交渉できたのはなぜか
第6章 「鎖国」とは何であったのか?
・ポルトガルと断交した後になぜ海外貿易高は増加したのか
・シーボルトが記した「鎖国」の実態
「教科書は勿論、一般の歴史書にもほとんど書かれていない史実を丹念な文献調査で掘り起こし、紡ぎ合わせ、一幅の壮大な歴史絵巻に織りあげた著者の洞察力、構想展開力に脱帽。”目からウロコ”でした。”史実”の真実を探る面白さに興奮しました。」と書いてありました。
「ブログ記事が一冊の本にまとめられ、時代の流れに沿って読むことができ、興味深くこの時代の日本について知ることができました。日本人奴隷の話や、宣教師たちが率先した日本侵略活動は衝撃的でした。当方、歴史は苦手科目で、学生時代は手抜きしていましたが、真実の歴史を知ることの大切さ、おもしろさを、この本で知りました。」と書いてありました。
ネットではいくつか書評が出ています。新刊書などの書評などを載せておられる「るびりん書林」さんのサイトでは、
「事実は不明であったのではなく、事実はわかっていたにも関わらず、都合に合わせて別の事実を作り上げてこれを通説として広める。学校で教え込み、マスコミで広めあるいは隠し、学会で権威付けしていく。
そうすれば、自分で調べて考える人以外は、根拠に欠ける価値観(キリスト教の愛、西洋の優越性、経済発展の重要性など)を無批判に受け入れていくことになります。
その結果、大航海時代にはまだ存在していたキリスト教国の侵略の意図を見抜いたリーダーは、今の時代には頭角を現すことができなくなったか不在になりました。…
この本は、単に過去の歴史を見なおす本ではなく、現代社会で本当に起きていることを知るためのきっかけになりえる本であるといえます。」