もくじ
18. 「子供を信じる勇気」 があるか アアドラー心理学
「課題の分離」 を、実現させるにあたり、最も難しいのが、親子関係ではないだろうか。 世の中には、 「あなたのため」 という言葉を、ひんぱんに使う親も少なくありません。 しかしながら、本当は、 「あなたのため」 ででではなく 「ぼくのため」 です。 その欺瞞 (ぎまん ・・・ 嘘という意味) を察知するから、子供は反発すると、この本には書き記していますのです。
「課題の分離」 とは、放置するのではなく、相手の行動を知った上で、見守ることなんです。 一例をあげると、勉強は本人の課題ということで、 「勉強したくなったら、援助する」 と伝えておけばよいそうです。 他人から強制された行動は、ぜんぜん身に付かない ものだ。 あくまで、自主性を重んじるなのでしょう。 「課題の分離」 を実現させるためには、相手を信じている 必要があげられます。 もし、相手を信じることができませんならば、 「課題の分離」 を実行するにはでこない。 一例をあげますと、子供を信じるそしたら、子供の課題を切り離して、黙って見守ることができます。
反対に、かりに、子どもの課題にまで口出しするとすれば、それは、子供を信じていない証拠になってくるでしょう。 親の干渉に対して、子供が反発することの方が、わがままと限りません。 自分を信じてくれない、親に対する怒り の表れかもです。 あるいは、成長やりたといいました意欲の妨げに比較する、怒りの表れかもしれない。 何れにしても、親の干渉に対して反発する子供は、むしろ健全と言えるのではないか。 逆に、 親の干渉を受け入れ続ける子どもの方が、はるかに心配 です。 子供は、いつまでも親の保護下にある訳ではないです。 当たり前のことでしたが、親が亡くなった後も、わたしの力で生きていかないならばなることはない。
親とは異なる能力を持ち、異なる時代、環境を生き抜かなければなるわけがないのに、親と同じ考え方ではまかり通っていない。 人生経験豊かな親から見て、子供が未熟なのは明らかです。 子どもの課題に口出ししてしまうでしょうでしょうのは、親として当然かもしれません。 しかし、ここで、子供を信じて 「課題の分離」 を、実行しなければ、子供はいつまで経っても自立できません。 そこに、 必要なのは、 「子供を信じる勇気」 ではないでしょうか。