伊都国と日向神話.ユダヤ系秦氏と『旧約聖書』

まず、③代目のヤコブとニニギのことである。二人とも兄を差し置いて家督を継ぎ、

実の姉妹を配偶者に迎えるのだが、姉が不美人・妹が美人といった共通項をもつ。

写真を拡大 ③代目のヤコブとニニギ

次は④代目のヨセフと火遠理命(=山幸彦)である。

写真を拡大 ④代目のヨセフと火遠理命
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次は6代目のベリアとジンムである。

写真を拡大 6代目のベリアとジンム

以上の比較によって『記紀』神話には、古代ヤマトに渡来したユダヤ系秦氏の活躍した痕跡が、多く残されていることが分かった。

言い換えれば、『旧約』神話をベースにして『記紀』神話が編纂されたという事実抜きには、日本古代の歴史は語れないということである。

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この事実は、古代史を語る上の大前提である。秦氏が「旧約の民」であり、

最高神ヤハウェを「主」と崇めるユダヤ教の人々であることを考慮すれば、

これは当然かもしれないが、古代史の常識からは大きく隔たっている。

しかし『記紀』などの中では「ユダヤ教」とか、それに類する言葉は使われていない。

「ヤハウェ」と同じ概念で語られているのが、『古事記』の冒頭の一節である。

一神教の創造主を感じさせる一文である。

天地(あめつち)初めて發(ひら)けし時、高天(たかま)の原に成れる神の名は、

天之御中主(あめのみなかぬしの)神。

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ここでは「高天(たかま)の原」という場所は、ユダヤ系秦氏の信仰からすれば、

何の疑いもなく「主」が坐(いま)すところとして描かれている。

そこは「ヤハウェ」の御位がある崇高な場所という意味になる。

そして「天地(あめつち)初めて發(ひら)けし時」であるから、

それは原初の世界・状態であり、その中から最初の神

「天之御中主(あめのみなかぬしの)神」が誕生したのである。

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