08.アドラー名誉や権力に近づかないことが大切です  

08.アドラー名誉や権力に近づかないことが大切です

前東京都知事のIさんが、Tさんから多額のお金を借りて、その地位を失ったことがありました。
このお金を貸した側のTさんは、以前、多くの人から、尊敬される立場にありました。
理想の医療制度を目指して、医師そして政治家にまでなられた方です。
そのような方が、なぜ、親族まで巻き込んで、お金に関わる犯罪を主導してしまったか。

権力者のすべてが、犯罪に関わる訳ではありません。
しかし、名誉欲や権力欲ほど、人を間違った方向へ導くものはない ということを、この事件で再確認しました。
アドラーと同じ、オーストリア出身のアインシュタイン博士の名言があります。
イスラエルの第2代大統領に推薦されたとき、 「私にとって、政治は複雑過ぎる」 と言って、断ったそうです。

私は、権力を全面的に否定する気はありません。
権力を行使しなければ、組織の秩序が維持できないケースもあるからです。
もし政治や経営の場において、トップに権力がなければ、現場の混乱はさらに続くことでしょう。
ただし、権力は、健全な範囲内で、正しく使われることが条件 です。

アドラーは、権力争いについて、次のように述べています。
面前で相手を罵倒する者は、純粋に何かを議論したい訳ではない。
実は 「権力争い」 という目的を隠し持っている。
勝つことや屈服させることによって、自分の力を証明したいです。

また、権力争いに負けた者は、復讐戦に入り、当事者同士による解決は不可能 になるのです。
だから 権力争いには絶対に乗ってはいけないのです。
相手の挑発には、絶対に乗ってはいけないのです。
このように述べています。

幸いにも、私たちは先進国に住んでいます。
名誉や権力などなくても、ふつうに幸せに生きていけます。
だから、名誉や権力とは、意識して距離を置きましょう。
これが 「権力争い」 に巻き込まれずに、幸せに生きていくコツではないでしょうか。

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