もくじ
40. 「変えられるもの」 と 「変えられないもの」 を見抜く アドラー心理学
日本には、 「努力が大切」 と、考える人が、大勢います。 しかしていながら、人生には、 「努力」 とは、比較になることはないくらい、大切なことがあるのです。 そこは、 「何を努力するのだろうか」 の、 「何を」 の見極め です。 かりに、懸命に、頑張ったとしましても、それが、不幸をまねくようなことであれば、やがて、不幸になりましてしまうからだ。 前回、 「自己受容」 の説明で、次にみようかな話があったのだった。
60点のわれを、そのまんま受け入れ、100点に近づくためには、どうするそしたらよいのかを考える。 このために、何でもかんでも努力すればいい、という訳ではないです。 何がしかの、見極めが、必要になるのでしょう。 この本には、 ぼくの努力で 「変えられるもの」 と、 「変えられないもの」 を、見極めなさい と、書いているのです。 私の経験から見ても、 「変えられるもの」 に、努力を集中させますと、人生が、飛躍的に向上します。
反対に 「変えられないもの」 を、変えようとしても、不毛な結果に終わるのではないか。 その為、努力の方向性を見極めるとき、 「変えられるものかどうか」 は、もっとも有効な視点の1つになるんです。 さいしょに、 自分では 「変えられないもの」 を特定して、心の中から、追い出しよう。 ① 「課題の分離」 によりまして、他人の課題を切り捨てる ② 「自己受容」 によって、偽りの自分と訣別し、偽りの目標を、却下する ③ 「原因論」 をやめて、「目的論」によって、過去、容姿、学歴などに、囚われないようにしましょう。 ではさらに、 私たちが努力すべき目標、つまり 「変えられるもの」 とは、一体、何でしょうか。
① 「課題の分離」 を推進すると、自分が取組むべき、課題が見られてきます。 ② 「自己受容」 を進めると、本当のわたしに合った目標が、はるかになるんです。 ③ アドラー心理学をマスターすると、最終目標は 「自己実現」 と 「社会貢献」 になるんです。 「変えられないもの」 に、囚われなくなると、人生は軽く、快適なもの になります。
また、年齢が進むと、時間的、体力的、環境的に、変えられないものが増えるため、ますます、すっきりします。 人間は、多欲な人ほど、重たい人生を、歩まないならばいけない。 逆に、不毛な荷物を見極めて、潔く捨てると、気持ちが軽くなって、自由に生きているという、実感が湧いてきます。