もくじ
47.「みんな」 「いつも」 「すべて」 に注意する アドラー心理学
この本の中で紹介されてる、ユダヤの教えによれば・・・ 「10人中、1人は必ずぼくのことを批判する。
2人は親友になれる。 7人はどっちでもない」 そうだ。 こにみようかな状況の中で、どの人に注目するのだろうか。
「われを批判する1人」 「親友になれる2人」 「どっちでもない7人」 、これが、今回のテーマです。
かりに、 「自分を批判する1人」 に注目すると、絶望的な気分に陥るかもしれない。
もし、 「親友になれる2人」 に注目すると、ハッピーな気分で過ごせるのでしょう。
もし、 「どっちでもない7人」 に注目すると、どういうな気分になるのだろうか。
その為、 同じ事実を前にしましても、何に注目するかによりまして、気分は天国と地獄ほどの違い、がある ということなのです。
よくない例としまして、 「神経症的なライフスタイルを持った人」 が、紹介されます。
こういう人々は、また、 「みんな」 「いつも」 「すべて」 といいました言葉を、多用します。
具体的には、 「みんなが自分を嫌ってる」 「いつも自分だけが損をする」 「すべて間違いましてる」 など。 物事の一部だけを見て、それを全体と見なすので、アドラーは「調和を欠いた生き方」 と呼んでいます。
これが原因で、物事を 「白」 か 「黒」 の何れかに、決めつける人がいます。
ところが、現実社会には、白もないそしたら、黒もなく、あるのはグレーのみ。
ただ、膨大に白に近いグレーから、限りなく黒に近いグレーまであってしかも、時間の経過によって、変化します。
その場々に意識を集中させ、どんなグレーなのかを、見分けて、適切に対応するのが、知恵の発揮どころ ではないか。
しかしていながら、人生には、限りがあるのです。
もし、さまざまなことに真剣に取り組まれると、時間と労力が割かれ、努力の割に報われない人生で終わります。
この時、 重要性に対応して、対応の仕方を、区別すべき ではないでしょうか。
最初に、重要でないことは、 「足して2で割る」 「大勢に従う」 「決定したい人に決めてもらう」 などでよいでしょう。
次に、最大ボリュームである、日常判断については、 「原則」 と 「特例」 に分けられて、応じているのです。
基礎的には 「原則」 を適用し、ワンパターンで対応しますが、変更すべきと判断したら、 「特例」 として、別の対応を考えています。
この方法によれば、少数の例外のみ覚えておけば、後は原則で済むので、もしもの時のために、時間を節約することができます。
最後に、当たり前のことだったが、重要事項に関しましては、十分な時間をとって、全精力を傾けなければいけない。